相談内容

亡くなった祖父には子供が4人いて、兄妹姉妹の仲は良くありません。私の父も相続人なのですが、認知症に罹患していて、遺産分割のことを理解できる状況にありません(女性・40代)
※事件の特定を避けるため、相談内容を一部改変しています。
当事務所の対応
当事務所の弁護士は、相談者のお父様の成年後見人として遺産分割協議を行いました。兄弟姉妹間の対立が激しく、遺産には多数の不動産が含まれていたため、なかなか方向性が一致しませんでした。そこで、交渉ではなく、遺産分割調停の中で、一つ一つ遺産を整理しながら、少しずつ手続を進めました。時間はかかりましたが、最終的には相談者の方の意向を実現する形で解決に至りました。
弁護士のコメント
遺産の中に不動産が含まれている場合、当該不動産がどのような不動産であるのか(相続人の自宅か賃貸用物件か)、当該不動産の取得を希望する者が複数いるのか否か、取得を希望する人が代償金を準備できるか否か等の事情によって、遺産分割の進め方は大きく変わります。相続人が各々の希望を一方的に主張しているだけでは話し合いは進みません。調停や審判といった裁判手続に躊躇する方は多いと思いますが、話し合いが難しいと感じたときは、早めに裁判手続に舵を切る方ことが解決への近道です。
一口メモ:相続人の高齢化
「人生百年時代」ともいわれる超高齢化社会を向かえ、亡くなる方も、相続人となる方も益々高齢になってきました。弁護士が相続人調査を行うと、相続人が病院に入院していたり、施設に入所していたり、認知症に罹患しているということも珍しくありません。このような状況に直面すると、相続の手続が止まってしまいますので、状況に応じて、成年後見制度、不在者財産管理人制度、特別代理人制度、失踪宣告などの制度を活用しなければなりません。